Panasonic LUMIX DMC-G8を購入して約2年になった。(この写真で付けているレンズは、ライカ DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. )
僕がパナソニックのミラーレス一眼カメラG8を購入した経緯や、G8の長期使用レポートをまとめる。
ミラーレス一眼ってどうなの?マイクロフォーサーズってどうなの?
買い替え検討中なんだけど…
という方にもぜひ見てほしい。
ちなみに、海外モデルだとG85やG80と表記されるが、名前が違うだけなので注意してほしい。
一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラに変えた理由
昔はCANONの一眼レフEOS80Dを使っていたが、本体と交換レンズが大きくて持ち出すことが少なくなっていたし、シャッター音を消すことができないので、撮影場所によっては気になるところも出てきた。
さらに、ミラーレス一眼の場合、「露出補正」や「iso感度」の変化を電子ビューファインダーや液晶ディスプレイで確認しながら撮影するので、撮影される写真の状態がわかりやすい
こんな理由からミラーレス一眼カメラを購入した。
DMC-G8を選んだ理由
ミラーレス一眼カメラに求める条件は主に6つ
- 動画撮影が快適にできる
- 手ぶれ補正付き
- レンズが豊富で安価である
- 本体もなるべく安価である
- バリアングルモニター
- 防水防塵あったらいいな
以上の希望を満たすミラーレス一眼カメラがPanasonic DMC-G8だった。
一つずつ見ていこう。
動画撮影に特化
最大撮影時間が30分以内のカメラが多い中、G8は30分以上録画可能で4K撮影ができる。
30分以上連続で撮影する機会はあまり多くないが、子供の発表会で停止することなく連続で録画できたのはありがたかった。この他にも、あとで編集することを前提としてずっと録画したままにするという使い方もできる。
動画撮影中も空間認識AF(オートフォーカス)の追従性も良く、タッチパネルでAF位置や範囲を操作できるところも使いやすい。
「4kが必要か?」と、よく言われるが4k動画から800万画素の写真が切り出せる4kフォトという機能がとても実用的で使いまくっている。
例えば運動会で、自分が写真を撮り、妻にビデオカメラを渡して動画を撮ってもらうなどせずとも、G8で動画撮影して後から好きなシーンを写真に切り出せば済むので楽。
「この場面はもう少し寄って撮ってほしかったなー」「ここ写してほしかったなー」など思うことなく自分の好きなように写真・動画がある意味同時に撮れるのも4Kフォトの良いところ。
あと、素早く動く被写体(スポーツなど)を撮影する時も最初から4kフォトで撮影すれば失敗が少ない。
豊富なマイクロフォーサーズマウントレンズ
マイクロフォーサーズマウントの歴史は2008年からと、まだまだ新しいマウント群だが、PanasonicとOLYMPUSの豊富なレンズラインナップから選ぶことができる。
僕が感じたマイクロフォーサーズの特徴は、下記の3つ。
- 本体・レンズが小型軽量
- 価格がフルサイズ・APS-Cに比べて低価格な物もある
- レンズの焦点距離を単純に2倍すれば35mm換算すれば良いのでわかりやすい
手ぶれ補正
上位機種GH5と同じ手ぶれ補正「dual I.S.2」が採用されているのもG8の魅力。もちろん写真・動画撮影時両方でdual I.S.2が効くので手ぶれがほとんど気にならない。
パナソニックのdual I.S.2 対応の超望遠ズームレンズ G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II /POWER O.I.S.を借りて使ったことがあるが、換算600mmでも手ぶれ補正が強力に効いているのには驚いた。
ジンバルや三脚が無くてもブレがほとんど気にならないのは嬉しい。
ボディ側とレンズ側両方に手ぶれ補正があるので、OLYMPUSのレンズに手ぶれ補正が無い物を使っても本体側の手ぶれ補正を活かすことができる。
比較的安価なレンズ&本体
マイクロフォーサーズの交換レンズは比較的安く、コンパクトです。
G8なら約8万円代で本体とレンズがセットで買えるし、後から交換レンズを購入する場合も他社のフルサイズ用レンズなどに比べると安い場合もある。
さらにマイクロフォーサーズマウントのレンズは小型軽量で複数持ち歩く場合の負担も少ない。
重さ:320g
価格:88,118円
重さ:663g
価格138,980円
重さ:357g
価格:96,687円
重さ:1,430g
価格:220,000円
一例で標準ズームレンズと望遠レンズを比較してみた。
物にもよるが、このように金額・重量に差がある。標準ズームレンズだと似たり寄ったりな場合が多く(上の例では価格差のあるものを載せたが)、望遠ズームになれば差が大きい感じがした。
描写はセンサーやレンズで違うので参考程度に。
バリアングルモニター搭載
画面が回転するバリアングルモニターのおかげでどんな角度でも画角の確認がしやすい。
子供の行事などで、人混みの中カメラを持ち上げ、下からモニターを確認して撮影する時に重宝している。
ちなみに上記のような不安定な状態でも手ぶれ補正のおかげで安定して撮影できるのだ。(腕はきつい)
マイクの端子がモニターの回転部分近くなので、少し邪魔だと思った。しかし、閉じながら回転出来るので問題はない。
防塵防滴で安心
僕の場合、子供の学校行事で使うことがあるので、運動場の砂埃や雨天でのイベントなどもある。こういうシーンで気にせず使用できるのはありがたい。
レンズキットに付属しているG VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.Sが防塵防滴対応なのも嬉しい。
無音シャッター
普段撮ってる時は最高に気持ちいシャッター音も、静かなところでは消したくなる。
幼稚園の発表会でシャッター音を消して撮影できたのは良かった。
静かな場所で「カシャ!」「カシャ!」と音を立てるのは気がひけるし、他人の撮影しているビデオカメラにシャッター音が入ってしまっては申し訳ない。
使って感じたG8の気になるところ
バッテリー
バッテリーの減り具合は早く感じる。ミラーレスだから消費電力も多いのだろう。
予備バッテリーは2個持っているが最近減りが早いので新たに追加購入も検討している。
終わりに
上級機と同じ強力手ぶれ補正「Dual I.S.2」を搭載で手ぶれに強く、防塵防滴で悪天候でも気にせず撮影できる。
発売から2年が経ちましたが、ちょうどいい性能の全部入りカメラとして、まだまだ使っていけるカメラだと思います。
発売当初13万円だったのが、今や8万円台ですからね。