本日はForever Modelingにアクセス頂きありがとうございます。ガンプラを全塗装製作しているカケル(@katekin00)です。
今回は僕が塗装ブースの隣に置いて使っている乾燥機について紹介します。
乾燥機とは言っても、山善の食器用乾燥機「YD-180」です。
YD-180とYDA-500は前機種・後継機種というだけで、性能等ほぼ同じものです。
ガンプラ全塗装アイテムまとめ記事はこちら▼

プラモデル塗装に乾燥機を使う理由

エアブラシや缶スプレーなどで塗装をしたパーツを乾燥機で乾燥させる理由は3つあります。
時短
ラッカー溶剤で塗装すると、触れるくらいまでの乾燥時間は自然乾燥でも早めですが、乾燥機を使うことで更に早くすることができます。次の工程に入るまでの時間を短縮できるのが大きなメリットですね。
- 洗浄後のパーツ
- 塗装後のパーツ
- ラッカーパテなど、パテを盛ったパーツ
これらの乾燥時間を短縮できるので、活用できる幅が広い!
埃が付きにくい
塗装後のパーツが乾燥するまでに埃の付着を最小限にできます。
それでも時々埃が付くこともあるんですが、神ヤス磨で軽く削ってつや消しクリアーコートすればわからなくなります。
埃が付着する確率を少なくすることで、この作業を減らせるんですね。これも時短につながります。
溶剤臭を抑える
これは僕のやり方なので、真似をするのは自己責任でお願いします。
エアブラシを使用した跡、洗浄に使用したキムワイプなどのペーパーって、ツールクリーナーの強烈な匂いがしますよね。
使用後のペーパーを乾燥機に入れて乾燥させてから捨てることで、ゴミ箱から漏れてくるシンナー臭を抑えることができます。
もちろん、乾燥機の熱くなる部分に直接置くのは危険です。僕は猫の爪研ぎを置いた上に使用後のペーパーを置いて乾燥させてます。
(2024年3月9日時点では、乾燥機内の猫の爪とぎは、大きな塗装ベース2個入りPPC-N08に変更しています。ちょうど良いサイズ感です。)
ちなみに、紙コップ・アルミカップを塗料の希釈に使えば、洗浄する手間を減らせるし、乾燥させて捨てれば臭いを抑えることもできて一石二鳥です。
山善YD-180・YDA-500を使う理由
乾燥機を使うメリットを紹介しましたが、なぜ山善の食器乾燥機なのでしょうか?
それは山善の食器乾燥機YD-180は自然対流式で安く動作音が静かだからなのです。
自然対流式とは?
ヒーターの熱によって起きる自然対流で食器を乾かす方式で、プラスチックが溶けない温度でゆっくり乾かすんですね。
本来の食器を乾かす目的で使用すると時間がかかるのですが、模型用途として見れば最高の乾燥機なのです。
最近の家ではよくある、キッチンに組み込まれているビルトイン食洗機だと、中でプロペラが回り高温で乾かすタイプなので食器乾燥には向いてますが、プラスチックには向いてません。
模型用途としておすすめされている
大手家電量販店では模型売り場に山善の食器乾燥機が売られていたり、模型関連の取り扱いが多いjoshinではYD-180の後継機YDA-500のオリジナルのミリタリーカラーも販売されています。
amazonレビューを見てみると、食器を乾かす目的で購入している方よりも、模型用途としてのレビューで溢れてます。(本記事執筆時点で1018件の高評価)
一部紹介させていただきます。
プラモデルの乾燥ブースとして購入しました。
天候や湿度をあまり気にせず自分の好きな時に塗装をしてしまう私は乾燥にいつも悩まされていましたが、こちらの商品を購入した後はそんなせっかちな私の悩みを一気に解決してくれました!
乾燥はもちろん、カバーがあるので乾燥中にゴミが入ることもなくホコリ対策もバッチリ!購入前から乾燥スペースとして使っていた『ホビーベース大きな塗装ベース』がちょうど2つ中に収まるので塗装棒も普通に使えます!
この時、外側の青い紙を取ってダンボールのみにしないと塗装棒がカバーの裏側に着いてしまいます。
青い紙を外し、塗装棒が乾燥機の下まで届くようになれば画像のように問題なく使用することができます。自分の好きなタイミングで塗装したい!乾燥をもっと早く終わらせたい!という方にはオススメです!
僕は100均の猫の爪研ぎをカットして3つボンドで接着して中に置いてますが、「大きな塗装ベース」が丁度おさまる大きさというのは知らなかった…。(2024年3月9日時点では大きな塗装ベースに変更しました。)
2011年に購入して9年目ですが、故障もなく現役です。塗装やパテなどの乾燥時間を短縮できるので効率的に作業できます。本格的に模型を趣味にしようと思うなら、購入して損はないと思います。模型カフェ?などでも、広く導入されているので、実質、ドライブースのデファクトスタンダードといっていいでしょう。
9年使って現役とのレビューもありました。長く故障せずに使えそうなので、これは安心できそうですね。
HOゲージの鉄道模型の乾燥に使っています。
全長25cmほどの車体がすっぽり入ります。
カバーは一見安っぽい感じでしたが、ホコリも入らず必要充分でした。
良い買い物をしたと思っています。
鉄道模型を作っている方のレビューもありました。モデラー全般におすすめできそうです。
山善YD-180とYDA-500はどっちがいい?
ほとんど同じ物と言っていいと思います。欲しい時に在庫のある方・安い方を選べば良いです。
YD-180は生産終了で現行品はYDA-500との情報もありますが、本記事執筆時点でamzonではどちらも販売されています。
山善YD-180とYDA-500の使用方法
まず中にある食器固定用のピンを切断します。模型用で使わないニッパーなどで強引に切り飛ばしました。
その後100均で購入した園芸用大きい鉢底ネットを敷きます。これでパーツが底に落ちるのを防げます。
ちなみに、この状態でも塗装クリップを挿せばパーツを固定できますが、若干不安定なので上に猫の爪研ぎを置きます。

先ほど紹介したamazonレビューにもありましたが、大きな塗装ブースだと無加工で丁度2つおさまるようです。

乾燥機のコンセントを入れて、タイマーを回せば使用することができ、塗装後2時間のタイマーで触っても大丈夫なくらいに乾燥することができます。
山善YD-180とYDA-500の残念なポイント
いいことばっかり書いてきましたが、気になる点もいくつかあるので紹介します。
パーツ数によっては狭い
ガンプラの HGだと丁度良いですが、MG以上になると全てのパーツは入りません。
乾燥したら出して違う猫の爪研ぎやホビーベースに挿すかタッパーに保管後、また塗装して乾燥機に入れるという繰り返しですので、パーツ量の多いキットを製作するなら乾燥機2つは欲しいですね。
この不満を解消するために、乾燥機を分解してヒーター部分だけを取り出し自作する方も居るようです。自分はそこまでしないかなぁ。
僕は乾燥したパーツを置くスペースも確保することで解決しています。


右利きなので右手にハンドピースを持ったまま、左手で塗装クリップを持ちます。なので乾燥機の周りにスペースをいっぱい作って塗装前・塗装後のパーツをいっぱい置けるように配置しました。

乾燥機の上部は開閉するし曲面で何も置けないので、木材で棚を自作しました。こうすることで上にもパーツや溶剤・塗料なども置くことができます。もちろん乾燥機の開閉に支障はありません。
終わりに

僕の中では、ガンプラ全塗装をする上で塗装ブースと同じくらい必須アイテムとなってます。
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