プラモデルの塗装をしたい!と思い塗装ブースを制作しました。
きついシンナー臭や粉塵を外に排出することができるので、室内塗装には必須です。
塗装ブースを買わずに作る理由
塗装ブースと言えば大手メーカーからも販売されてます。
有名なので言うとこのような↑商品ですね。コンパクトなモノ・折り畳めるモノ・ツインファンで排気すごそうなモノなどがありますが、どれも共通するのはファンが小さく排気性能が低そうだと言うこと。
「手間のかかることはしたくない(作るのダルイ)」
人にはオススメですが、できるだけ強力に排気したいのであれば強力なファンを使って自作してみるのも良いでしょう。
DIY塗装ブースの材料
- シロッコファン FY-27BK7
- ダンボール
- アルミテープ
- アルミフレキシブルダクト 150
- 排気口アタッチメント レッドサイクロン
- じょうご 150
- クレオス ハニカムフィルター
- レンジフードフィルター
- 焼き網
おおよそ12,000円くらいかかりました。
アルミテープ・レンジフードフィルター・焼き網はセリアでそれぞれ100円で購入しました。
外観を拘るなら木材やプラダンなどを使えば良いと思います。今回私は「とりあえず」で家にあったダンボールを塗装ブースの外装に使いました。
シロッコファン FY-27BK7
ファンはパナソニックのシロッコファン「FY-27BK7」を使いました。一般的には浴室の天井に設置するタイプだと思います。
ヤフオクで安く出品されていたので選びました。
ダクト径が150なので設置してみると結構大きく感じます。スイッチを付ければ強弱を変更することができるタイプですが、今回は強のまま使用します。
シロッコファンとタミヤ・クレオスなどの塗装ブースとの性能比較はこちら↓
今回は採用していませんが、36ブースなどに使われているダクトファンも迷いました。
詳細についてはこちら↓
アルミダクト
換気扇に付けるアルミダクトは本体と同じ150の径のモノをホームセンターで購入しました。1,000円くらいだったので、通販で買うのとあまり変わりませんでした。
ちょっと固めで強度はあるんですが、柔らかく曲げやすいのはamazonで販売されている方な気がします。(レビュー見た感じ)
自作塗装ブースの作り方
一番最初にハニカムフィルターの大きさに合わせて箱型にダンボールを切ってテープを貼って組み立てます。
側面を斜めにカットした理由は、明かり取りです。
塗装ブース内側には、溶剤が染み込まないようにするためにアルミテープを貼りました。
ダンボール箱の後ろ側にファン・アルミダクト・排気口アタッチメントを取り付けます。
全てビニールテープ・アルミテープを駆使して接続しました。ダクト径と排気口アタッチメントの径が違うので、調整するためにじょうごを切ってテープでぐるぐる巻きにしました。
じょうごってこんな感じのモノです↓
オイル交換などで使ったりするモノです。
ファンの配線も取り付けますよ。電気工事士の資格が必要だそうなので職場の知り合いに配線をお願いしましたが、差し込むだけだという・・・
電源スイッチと風量調整スイッチを付けなかったので簡単だったようです。なのでコンセント抜き差しで電源オンオフになります。
ファンのところにセリアで購入した焼き網とレンジフードフィルターを装着します。焼き網がファンのところにジャストサイズなんですよね。
セリアで購入したレンジフードフィルターには小さなマグネットが付属していたのでフィルターの上から換気扇の金属部分にくっつけます。
その上からハニカムフィルターを押しこみます。丁度いい大きさに作ればハニカムフィルターが倒れることもありません。
真横から見てみるとこのようになります。下に廃材を敷いて調整しました。
最後に電源を入れて隙間から風が吹き出してないか確認。ビニールテープを各所に貼りました。
この塗装ブースを使用する時は、排気口アタッチメントを窓ガラスで挟んで使用するので、排気口アタッチメントの上には隙間が空いてしまいます。
なので、ダンボールを縦長に切ってビニールテープを巻いたモノを隙間に挟み込みます。これでも完璧に隙間がなくなる訳ではありませんが、シンナー臭が風で入ってくることもなく、虫の侵入も防ぐことができます。
自作塗装ブースの使用感
ティッシュペーパー30枚以上は張り付くほどの性能があります。(勿体無いのでこれ以上は使ってないのですが・・・)
実際エアブラシを使った使用感ですが、普段エアブラシを使う時はマスクをしているのですが、シンナー臭はわからないほど消臭には効果ありです。塗料瓶の開閉や、ハンドピース・筆の洗浄も塗装ブースの中ですればシンナー臭を室内に残すことなく作業することができました。
自作塗装ブース 今後の改良点
シンナー臭や粉塵は吸ってくれますが、改良点もいくつか見つかりました。
▼自作塗装ブース改良型はこちら▼
外装の交換
とりあえずダンボールを使用しましたが、いずれ木材かプラダンを使って外装を作り直し、扉も付けて密閉できるような構造に改良できればと思ってます。
照明の追加
なるべく手元が暗くならないように傾斜のある形にしましたが、やはり照明は必須だと感じました。テープLEDを使うか、デスクライトを使うか検討中です。
排気ダクトを換気口に接続
使用するときに排気口アタッチメントを窓ガラスに挟み込んで使いますが、室内の換気口に直接ダクトを常時突っ込んでおくような形にできれば準備の手間も省けるので良さそうです。
ただ、その場合塗装ブースに扉か蓋のような物は必須だと思います。
フィルターの定期交換
サーフェイサーを使うとレンジフードフィルターに固まり、吸気が悪くなるので小まめにチェック・交換作業は必須です。予備は常備しておきたいですね。
塗装ブース・排気ダクトの位置
今回使った換気扇ですが、通常家の浴室に取り付けた場合排気ダクトが曲がらず真っ直ぐの状態で外に排気されることを想定されての性能なので、排気ダクトが曲がると性能が100%じゃないと思うんです。
なので最短で換気扇の排気口から真っ直ぐ排気されるような形にできればと思っています。
終わりに
ということで、なかなか満足いく塗装ブースができました。気が向いたら改良を重ねて行こうと思います。
ガンプラ・プラモデル制作で塗装ブースの購入を迷っている方、塗装したいけどシンナー臭を残したくない方など、パナソニックの換気扇を使った塗装ブースを作ってみませんか?